発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004248930
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67歳女.右足背のしびれ歩行障害を主訴とし,腰椎単純X線像でL4のすべり症を認めた.脊髄造影像でL3/L4,L4/L5の狭窄を認めた.左L4神経根ブロックで症状消失を認めたため,L3/L4拡大開窓(WF),L4椎弓切除,L3~L5後側方腰椎固定術(PLF)を施行した.術後左下肢痛は消失したものの,右大腿前面に疼痛が残存し,徐々に増強した.脊椎手術後5ヵ月で右大腿の単純X線像を撮影したところ,右大腿骨前外側に横走する透亮像とその周囲に硬化像を伴う不全骨折を認め,疲労骨折を疑った.完全骨折を認め,順行性の髄内釘は大腿骨の彎曲が強く挿入困難と判断し,逆行性の髄内釘を施行した.術後5年経過現在,骨癒合は良好で日常生活に支障はない
©Nankodo Co., Ltd., 2004