発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007117990
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症例1(25歳男性)。スノーボード中に転倒受傷後、左手関節の腫脹・疼痛が出現し、著者らの施設へ受診となった。症例2(34歳男性)。交通事故にて受傷し他医に搬送され、右股関節脱臼および左大腿骨頭骨折に対する徒手整復後、著者らの施設へ転院、右手関節に軽度の腫脹が確認された。両症例とも、初診時に手指の運動障害は認めず、屈曲ならびに伸展は全指で可能であったが、X線・3-D CTでは橈骨茎状突起に骨折を伴った橈骨手根関節脱臼骨折(type IV)が確認された。それぞれ受傷後4日目、9日目に橈骨茎状突起の骨接合を施行した。症例1は尺骨両茎状突起の骨折に対しても骨接合を行い、関節不安定性がみられなかったため、掌側小骨片の固定は施行しなかった。術後は6~4週間のギプス固定し、その後、リハビリテーションを行い、Green、O'Brien評価は、それぞれ75点、95点であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007