臨床室
Headless compression screwを用いて治療したLisfranc関節脱臼骨折の1例
岡田 寛之
1
,
森 直哉
,
徳山 周
,
赤羽 努
1国立病院機構信州上田医療センター 整形外科・リウマチ科
キーワード:
X線診断
,
内固定法
,
骨ねじ
,
足根間関節
,
X線CT
,
脱臼骨折
Keyword:
Fracture Dislocation
,
Bone Screws
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Tarsal Joints
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.145-148
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014188454
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
61歳男。段差を後方に転落後、左中足部以遠の腫脹・疼痛が出現し、左足部単純X線にて左第2中足骨基部関節内骨折を認めた。CTでは左第2中足骨基部の小骨片は粉砕なく保たれ、前額面像にて第4中足骨底側に裂離骨折を認めた。Lisfranc関節脱臼骨折の診断で、第13病日にLisfranc靱帯が付着した第2中足骨基部骨片を骨幹部にHeadless compression screwを用いて整復固定し、Lisfranc関節は内側・外側列ともに解剖学的整復が得られた。術後半年の時点で労作時のわずかな痛みと創部のしびれ感が残ったが、単純X線像では荷重後も転位することなく骨癒合が得られ、日本足の外科学会中足部判定基準は90点と良好な成績を得た。
©Nankodo Co., Ltd., 2014