発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007117988
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28歳男性。患者は右前腕部の軟部腫瘤と違和感を主訴とした。初診時、右前腕掌側に3×3cmの弾性硬の軟部腫瘤が触知され、MRI横断像では右前腕中央に正中神経の走行に一致してT1にて等~低信号、T2にて高信号を示す腫瘤を認めた。また、冠状断像では同部位に径3cm大の円形腫瘍、その遠位に3個の小腫瘍を認めた。以上、これらの所見より、蔓状神経鞘腫が疑われ、腫瘍核出術を施行した結果、病理組織的に本症例は蔓状神経鞘腫と診断された。術後6ヵ月経過現在、再発および機能障害の残存は認めず、経過も良好である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007