症例
四肢・体幹に生じた多発性蔓状神経鞘腫の1例
中橋 佳大
1
,
福田 英嗣
,
高橋 啓
,
向井 秀樹
1東邦大学医療センター大橋病院 皮膚科
キーワード:
四肢
,
神経鞘腫
,
皮膚腫瘍
,
腹部腫瘍
,
免疫組織化学
Keyword:
Abdominal Neoplasms
,
Extremities
,
Immunohistochemistry
,
Neurilemmoma
,
Skin Neoplasms
pp.275-278
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016168079
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42歳女。7年前より両前腕に多発する結節を自覚し、徐々に増数し、両下肢、両腹部にも同様の結節が出現したため当科を受診した。初診時、四肢や腹部に左右対称性で、8mm大までの正常皮膚色、線状に隆起した軟らかい結節が多発していた。病理組織化学的所見より、蔓状神経鞘腫と診断された。受診歴をさかのぼって検索したところ、当科初診2年前のMRI検査で聴神経腫瘍がないことが確認されたため、神経線維腫症2型と関連しない多発性蔓状神経鞘腫と診断した。自覚症状がないため経過観察していたが、その後患者は転居したため経過不明であった。
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