発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007117987
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塩酸ラロキシフェン(RLX)投与を行った原発性骨粗鬆症女性21例を対象に尿中の遊離デオキシピリジノリン(DPD)を測定し、その治療効果判定に対する有用性について検討した。その結果、1)尿中DPDは投与前と比べ投与後2~5ヵ月に有意な低下を認めた。2)変化率を閉経後女性における早朝の日差変動の2倍を示す最小有意変化(MSC)と比較した場合、投与前に尿中DPDが基準値以上であった8例は投与後6~8ヵ月でMSCを上回る低下を示した。また、全体の変化率の推移をみると、投与後11ヵ月までに変化率の平均はMSCを上回った。以上、これらのことより、尿中DPDの測定は、骨粗鬆症を有する女性に対するRLX投与の効果判定に有用な評価法であることが示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2007