発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006169689
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特発性骨頭壊死症7例8関節(男性3例4関節,女性4例4関節,平均年齢65歳)を対象にリセドロネート(2.5mg/日)投与を行ない,その治療効果を検討した.投与後経過観察期間は平均17.3ヵ月で,病型分類はtype C-1が2関節,type C-2が6関節であった.その結果,1)経過観察中に骨頭の圧潰を生じた例はなく,骨頭壊死の範囲は投与開始時と最終経過観察時で変化はみられなかった.2)骨頭内の浮腫は7関節中5関節で改善を認め,無症候性の1関節では疼痛の変化が認められなかったが,他の7関節では疼痛の改善がみられた.3)VASでは投与前平均7.4であったが,最終観察時は2.9と改善した.尚,疼痛は投与後2~4週の比較的早期に改善する例が多かった
©Nankodo Co., Ltd., 2006