発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006004688
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原発性骨粗鬆症46例を,リセドロン酸ナトリウム水和物投与前(投与前)に活性型ビタミンD3製剤,Ca製剤を投与しており,その後リセドロン酸ナトリウム水和物の単独投与に変わった15例(A群),投与前に活性型ビタミンD3製剤,Ca製剤を投与し,その後リセドロン酸ナトリウム水和物を追加投与した8例(B群),投与前に内服していた薬はなくリセドロン酸ナトリウム水和物を投与した23例(C群)の3群に分け検討した.骨代謝マーカーのうち尿中NTxは有意に改善され,各群別ではA群p=0.0408,B群p=0.0005,C群p=0.0001と有意差が認められた.尿中Ca/Cr[(mg/dl)/(mg/dl)]値は投与前0.244±0.131,投与後0.179±0.155と低下した.投与前後に血清Ca,血清P濃度の異常例はなかった.Payneらの式を用いて血清Caをアルブミンにて補正して補正後の血清Caを比較した結果,投与前と投与後で有意差はなかった.血清Pに関しても投与前と投与後で有意差はみられなかった.血清ALPに関しては投与前314.55±110.76IU/lが投与後265.55±92.15IU/lと有意に改善した
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