発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249779
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58歳女.主訴は背部腫瘤,背部痛.Recklinghausen病の既往歴があった.MRIで椎間孔から傍脊柱筋内に伸展する内部に壊死性変化を疑わせる領域を伴った腫瘍を認め,Recklinghausen病に合併した悪性末梢神経鞘腫(MPNST)と考え腫瘍切除を行った.胸壁再建はMarlex meshを張り,広背筋皮弁でおおった.又,ペディクルスクリューを用いて脊椎固定(Th7~L1)を行った.離床・退院後は外来経過観察を行っていたが,呼吸困難が出現し,胸部X線像上再発及び癌性胸膜炎と診断した.化学療法,放射線照射を計11クール行い,腫瘍は縮小し,骨および他臓器への転移は認められない
©Nankodo Co., Ltd., 2005