発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249778
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14歳男.主訴は腰痛,左下肢痛.腰椎単純X線の前後像でL1~L4右横突起骨折,L4/L5椎体間の右側開大,側面像で後方開大を示すL4脱臼を認め,CTでL5上関節突起部でL4下関節突起の逸脱を認めたが,関節突起や椎弓根の骨折はなかった.MRIではL4/L5間にて,椎間板の逸脱と思われる,軽度な硬膜管の圧排像を認めた.手術を施行し,L4-L5腰椎の椎弓根に椎弓根スクリューを捻じ込み,スクリューヘッドに縦軸圧をかけ左右交互に少しずつ整復を行い,棘突起・椎弓間に骨移植を施行した.手術3週後より装具下に歩行を開始し,3ヵ月で麻痺も完全に回復し,6ヵ月後のインストゥルメント抜去時には骨癒合は良好であった.MRIでは椎間板の外傷性変性は認められるが,硬膜管や神経根を圧排する所見は認められなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005