発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249780
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23歳女.主訴は左肋骨骨腫瘍.単純X線像で左第8肋骨の腋窩線上に膨隆を認め,MRIでは卵円形の辺縁整な腫瘍を,骨シンチグラムでは左第8肋骨に集積を認めた.動脈瘤様骨嚢腫と診断し,腫瘍切除術を行った.病理組織所見で悪性褐色細胞腫の骨転移が確認され,ノルアドレナリンが高値を示し,術後metaidobenzylguanidine副腎シンチグラムで明らかな集積はなかったが,胸部CTで右肺野に転移を示す病巣を認め,胸腔鏡下部分肺葉切除術を行った.しかし,ノルアドレナリンは依然高値を示し,他部位への転移を疑い18F-fluorodeoxyglucose PETを行ったところ,胸骨,Th10,S1に集積があり,同部位に追加して行ったMRIの結果と合せて,転移と診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2005