発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249777
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関節リウマチ(RA)患者159例を対象に,シアル化糖鎖抗原KL-6(KL-6)とサーファクタントプロテイン-D(SP-D)を測定し,RA患者の間質性肺炎(IP)診断における両者の測定意義について検討した.159例中非IP群が145例,IP群が14例で,全例に占めるIPの比率は8.8%であった.KL-6値,SP-D値のいずれもIP群で有意に高値であった.KL-6の測定感度は85.7%,特異度は95.7%,正診率は94.8%であった.SP-Dの測定感度は66.7%,特異度は93.8%,正診率は90.9%であった.KL-6値は年齢と軽度相関し,SP-D値と強い相関がみられたが,RAの炎症パラメータとの相関はみられず,SP-D値はWBCと軽度相関し,血清CRP,ESRとは軽度逆相関があったが,SP-DとRAの炎症との関係は不明であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005