発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005190830
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表皮ブドウ球菌の感染を生じた5例5関節の人工膝関節全置換術(TKA)症例に二期的再建術を行い,再置換の際に貯血式自己血輸血を行った.全例に人工膝関節抜去と抗生物質含有ビーズの充填を行い,二期的再置換術を行った.自己血輸血はC反応性タンパク陰性化後平均5.2週に開始した.自己血貯血量は平均720ml,術中・術後総出血量は平均1265mlであった.再手術前には軽度貧血(平均10.7g/dl)上体であり,再手術前の値への回復には再置換後1ヵ月を要した.抜去から再置換までは平均9.6週であったが,高度な可動域障害は生じなかった.再置換後平均20ヵ月の最終診察時において疼痛・腫脹はなく,血液検査上も再感染の徴候はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005