発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014042066
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症例は68歳女性で、2011年に右変形性股関節症に対し人工股関節全置換術を施行後、左膝痛が出現し、内側型の左末期変形性膝関節症の診断で、人工膝関節全置換術(TKA)を行った。術後より創部に発赤・腫脹、創周囲には水疱を認め、その後も全抜鉤した創部近位に黒色の色調不良と創周囲に水疱の形成を認めた。更に術後3週間目には創部周囲に黒色色調不良の拡大が見られたことから、皮膚壊死と判断し、外科的デブリドマンを施行したが、創部の治療が不十分であったため、術後8週目より陰圧閉鎖(VAC)療法を開始した。術後15週目には痂皮が脱落し、創の上皮化を認め、16週時にはROM 0°~120°2本杖歩行が可能となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013