発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006302232
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67歳男.右中指陳旧性近位指節間(PIP)関節の疼痛,変形,腫脹を認め,ROMは進展・屈曲ともに0°であった.単純X線では中指のPIP関節に背側脱臼を認めた.術前にパイプラパスを使用し,PIP関節を中心とした他動的ROM訓練を行い,軽度の改善を認めた後に手術を行った.両側の側副靱帯を一部切離し,関節内と背側の瘢痕組織を切除し,側伸腱,中央索の癒着を剥離した.脱臼を整復し,ROMは伸展0°,屈曲80°となった.安静位では亜脱臼位のためパンタグラフ型創外固定器を装着した.術後2日目より自動運動を開始し,術後7週でパンタグラフ型創外固定器を除去した.ROMは伸展-10°,屈曲75°まで改善し,術後9週で疼痛もなく仕事にも復帰した
©Nankodo Co., Ltd., 2006