発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005037782
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69歳女.右膝関節痛で関節リウマチを発症した.金製剤筋注などの薬物療法を受けた.右膝・両手・右肩の変形が進行し疼痛が増悪したため,メトトレキサートの服用を開始した.炎症反応は急速に改善したが,骨破壊がさらに進行した.X線所見では,右膝関節の骨・関節破壊が著しかった.右人工膝関節全置換術を行った.術後リハビリは可及的全荷重にて立位・歩行訓練を許可し,膝可動域訓練は0°~60°で開始し,筋力強化訓練もすすめた.術後4ヵ月の時点で単純X線像上骨癒合を確認したが,膝関節自動伸展不全と膝蓋骨高位を認めた.Leeds-Keio人工靱帯を用いた膝蓋靱帯再建術を行った.後2週間シリンダーキャストで固定したのち,膝装具を2ヵ月使用した.術後経過は良好で,退院した.現在外来通院中であるが,一本杖歩行も安定し,自動伸展不全もなく,日常生活動作も自立している
©Nankodo Co., Ltd., 2004