発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008060718
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29歳男。アメリカンフットボール試合中タックルされ、断裂音聴取とともに左膝疼痛・腫脹が出現した。膝関節面に皮下出血を認め、関節穿刺にて少量の脂肪滴を含んだ血性関節液を吸引した。単純X線像・MRI像により膝蓋腱断裂・前十字靱帯(ACL)断裂・外側半月板損傷・II度内側側副靱帯損傷と診断した。受傷後4日目に膝関節鏡視下膝蓋腱修復術にて外側半月板を部分切除し、膝蓋腱をFiberwireにて縫合した。術後2ヵ月の単純X線像で修復膝蓋腱の石灰化を認めたが、膝蓋骨は良好な位置であり、術後3ヵ月で半腱様筋腱を用い四重折り一重束にてACL再建術を施行した。術後10ヵ月の単純X線像で膝蓋腱石灰化の拡大は認めず膝蓋骨の位置も良好であり、アメリカンフットボールには復帰していないがスキーを問題なく行えている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007