発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003019813
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52歳男.スクーターで走行中に車と衝突し,膝屈曲位で左腔骨近位前面を強打して受傷した.MRI所見では,内側側副靱帯(MCL)は実質部で,外側側副靱帯(LCL)は中央から遠位部で,膝蓋健は腔骨付着部で,後十字靱帯(PCL)は実質部で,前十字靱帯(ACL)は腔骨付着部で断裂像を認め,手術を行った.術後2週より複合靱帯損傷用の膝装具で可動域訓練を開始し,3週より部分荷重,6週より全荷重とした.術後約2ヵ月で建設現場監督の原職に復帰し,装具は術後3ヵ月で除去した.術後1年3ヵ月,可動域0~135°で,階段昇降時に膝蓋骨周囲の引っぱられる感じが残存しているが,疼痛なく歩行は安定しており,仕事も含めADLではとくに障害を認めない
©Nankodo Co., Ltd., 2002