発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005037776
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53歳女.約3年前より,右中指遠位指節間関節にとくに誘因なく疼痛が出現した.その後徐々にその増強と持続時間が延長したため,消炎鎮痛薬の投与を受けた.しかし,疼痛は改善しなかった.MRIではT1強調画像で低輝度,T2強調画像では高輝度,Gd造影像で造影される直径5mmの腫瘤があった.血管造影像では右中指中節骨遠位に境界明瞭な血管濃染像を認めた.試験切除を兼ねた腫瘍切除術を行った.病理組織所見により,グロムス腫瘍と診断した.術直後より疼痛は完全に消失し,日常生活にも支障はなく,術後1年6ヵ月の現在再発を認めない
©Nankodo Co., Ltd., 2004