発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004148689
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79歳男.中指の腫大を主訴とした.初診時,左中指基節骨部に腫瘤を認め,単純X線像では骨皮質の破壊,不整な硬化像,骨外腫瘤形成を認めた.MRIでは病変はT1強調画像で低信号,T2強調画像で不均一な高信号に描出され,分葉状の構造を認めた.又,全身骨の検索で右足趾に内軟骨腫の所見を認めた.以上より,Ollier病に続発した軟骨肉腫と診断した.切開生検を行い,病理組織学的には軟骨肉腫,grade IIと診断した.広範切除術を施行し,皮膚欠損は局所皮弁と全層植皮を行い被覆した.追加治療は行わず,術後22ヵ月の現在無病生存中である
©Nankodo Co., Ltd., 2004