発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004231715
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
変形性膝関節症(OA膝)の軟骨摩耗部位を最もよく診断できる新しいX線撮影法を考案した.さらにその撮影の有用性を従来法と比較検討した.内側型OA膝に対して人工膝関節全置換術を施行した43例44膝を対象に人工関節手術中に大腿骨摩耗部位を計測し,この値をX線側面像に対応させた.その結果,摩耗部位をもっとも良く診断できるのは大腿骨を20°屈曲位で,下腿は10°屈曲立位で,X線を水平に照射する20/10撮影法であると考えられた.20/10撮影法をRosenberg法と比較したところ,20/10撮影法の方が有意に関節裂隙が狭小化しており,軟骨の摩耗をよく反映していることが確認された
©Nankodo Co., Ltd., 2004