発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004156774
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24歳女.歩行時左足関節部に鈍痛を自覚し, ストーブに接触後,疼痛が増強したため近医を受診した.X線撮影により足関節部の脱臼骨折を認めた.体格は痩せ型で,左足関節部に腫脹,内反変形および軽度の微感を認めたが,明らかな感覚障害はなかった.腰椎麻酔下に観血的骨接合術を施行し,手術直後に単純X線撮影とDXA法を施行した結果,いずれも骨量の低下を示す所見であった.また,血清中のBAP値は正常値で,DPD値は高値であったことから,糖尿病に続発した骨粗鬆症による病的骨折と診断し,ビスホスホネート,ビタミンDおよびカルシトニンによる薬物療法を併用したところ,約5ヵ月後には左足関節の可動域もほぼ正常となり,骨折部の骨癒合も良好で, 疼痛なく独歩可能となった
©Nankodo Co., Ltd., 2003