特集 手指の皮膚病
臨床例
左拇指末節骨に転移した肺扁平上皮癌
伊勢 友加里
1
,
今 泰子
,
山本 康弘
,
鳥越 知明
,
村木 慶子
,
富永 滋
,
須賀 康
1順天堂大学医学部附属浦安病院 皮膚科
キーワード:
X線診断
,
骨腫瘍
,
肢切断術
,
鑑別診断
,
生検
,
爪周囲炎
,
肺腫瘍
,
扁平上皮癌
,
母指
,
致死的転帰
,
指骨(手)
Keyword:
Amputation
,
Bone Neoplasms
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Lung Neoplasms
,
Radiography
,
Paronychia
,
Thumb
,
Fatal Outcome
,
Finger Phalanges
pp.989-992
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016019653
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<症例のポイント>左拇指末節骨に転移した肺扁平上皮癌の1例を経験した。鑑別疾患として、爪囲炎(ひょう疽)や肉芽腫を伴う骨髄炎、EGFR阻害薬によるred lunulaなどがあげられた。手指骨転移の発見が契機となり、原発巣の内臓悪性腫瘍が初めて発見される場合もあるため、指先に疼痛を伴う難治性炎症を認めた場合には、手指骨転移も鑑別診断の1つとして念頭におく必要がある。
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