発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004016000
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10歳男.主訴は左頸部腫瘤.左頸部に30×30cmの弾性硬,表面平滑な皮下腫瘍を認めた.また,全身に直径5mm以上のカフェオレ斑が25個認められた.生検術を施行し,神経線維腫と診断したが,悪性化を考慮して術前温熱放射線治療後,腫瘍切除術を行った.組織学的所見にて,横紋筋芽細胞への分化を伴う悪性末梢神経鞘腫,即ち悪性triton腫瘍と診断した.術後は全身状態が改善し,歩行可能となった.しかし,その後骨・副腎・縦隔転移を来たし術後7年2ヵ月で死亡した
©Nankodo Co., Ltd., 2003