発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002126784
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肺転移が原発巣の治療経過中に確認された場合の予後について,転移確認時の転移個数,原発巣に対する化学療法の効果の2項目を加えて検討を行った.治療経過中に肺転移を認めた症例(グループ2,3)は初診時転移を認めた場合(グループ1)と同様の生物学的態度を示し,予後不良であった.原発巣に対する治療後に肺転移が出現した場合(グループ4)は,転移巣に対する治療を施行し,相対的に良好な生命予後が得られた.肺転移の個数や化学療法の効果は,グループ1~3の場合予後との相関はなく,グループ4の場合にのみ予後に影響する因子であった
©Nankodo Co., Ltd., 2002