発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005130145
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von Recklinghausen病(R病)に合併した胸部外科領域の腫瘍性疾患8例について臨床的に検討した.対象は男6例,女2例,平均36±22歳で,胸部疾患発見の動機は胸部X線像5例,自覚症状2例,胸部CT 1例であった.腫瘍性疾患の内訳は縦隔腫瘍7例,食道癌1例で,術式は腫瘍摘出術6例,食道亜全摘,心膜嚢胞切除術が各1例であった.縦隔腫瘍の7例は神経線維腫3例,悪性神経鞘腫1例,神経節腫2例,心膜嚢胞1例であった.悪性病変は悪性神経鞘腫と食道癌の2例を認め,術後生存期間は悪性神経鞘腫例10ヵ月,食道癌例8ヵ月であった.神経線維腫においては,術後再発による再手術施行例が1例であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005