発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006105275
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65歳以上の大腿骨頸部骨折142例に人工骨頭置換術を行い,その生命・機能的・社会的予後を検討した.平均生存期間は72ヵ月で,生命予後に影響する因子は年齢,性別,受傷前所在,腎障害,糖尿病,貧血,退院時歩行であった.機能的予後を歩行不能をエンドポイントとした場合,平均歩行能維持期間は54ヵ月で,年齢,性別,受傷前所在,脳神経疾患,糖尿病,貧血が歩行能維持に影響する因子であった.社会的予後を在宅生活不能をエンドポイントとした場合,平均在宅生活維持期間は63ヵ月で,在宅生活継続に影響を与える因子は年齢,悪性腫瘍,歩行能であった.退院後の歩行能獲得,合併症管理が生命予後の改善に重要だと思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2006