発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003185407
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36歳女.子供を抱いて膝関節深屈曲位から立ち上がろうとした際に,右膝関節伸展障害と疼痛が出現した.関節穿刺で黄色透明の関節液を採取され,MRIで右膝蓋下脂肪体部に腫瘤像を指摘された.関節可動域は制限されていたが,関節不安定性は認めなかった.MRIで膝蓋下脂肪体部に腫瘤像を認め,T1強調画像で表層が低輝度,深層が等輝度,T2強調画像で表層が等輝度,深層が低輝度の二層構造を示した.Gdで腫瘤周囲が造影され,膝蓋下脂肪体との境界は明瞭であった.臨床所見,画像所見より軟骨腫,色素性絨毛結節性滑膜炎を疑い,関節鏡を用い手術を施行した.病理組織診断は壊死組織を伴う肉芽腫であった
©Nankodo Co., Ltd., 2003