発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007149738
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43歳男性。患者は左膝関節部痛を主訴に近医を受診、左膝内側の軟部腫瘤を指摘され、著者らの施設へ紹介となった。所見では関節可動域に制限はなく、単純X線では左膝内側に軟部陰影の腫大を認め、MRI T1にて等信号、T2にて一部低信号が混在する高信号の3cm大の腫瘤が確認された。関節部に発生した充実性腫瘤を考え、直視下に腫瘤摘出術を施行したところ、手術所見では腫瘤は茎を有し、関節包に連続していたため関節包の一部を切離した。病理組織学的には傍関節粘液腫と診断され、術後6ヵ月経過現在、疼痛は軽快し、再発なく経過良好である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007