発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003150367
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62歳男.左示指伸展障害を主訴とした.生検術を施行したところ,組織学的診断は脂肪腫であった為,前腕近位部に発生したparosteal lipomaによる後骨間神経圧迫症状と診断して腫瘍摘出術を行った.腫瘍は回外筋によって二分されており,後骨間神経は腫瘍と回外筋ではさみ込まれた格好で圧迫されていた.摘出時,腫瘍は骨膜と接していたものの剥離は容易であった.一過性に中・環・小指の伸展力の低下を認めたものの徐々に回復し,術後6ヵ月で示指はほぼ完全伸展可能となった.中・環・小指については完全伸展可能となった
©Nankodo Co., Ltd., 2003