発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003150368
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6歳女.左小指変形を主訴とした.背側皮弁を用いた第4指間形成と矯正骨切り手術を施行した.術後1.5ヵ月でKirschner鋼線を除去した.その後,小指は徐々に外転変形が再発して術後1年6ヵ月では外転変形が再び著明となった.X線像では開大させた第4・5中手骨骨頭間は狭小化しており,小指の基節骨は第4中手骨骨頭に対して約4中外転位で対向していたので矯正骨切りの再手術を施行した.環・小指の基節骨基部は再癒合していた為,癒合部を切除して分離し,これを再び縦割した第4中手骨の間に移植した.なお今回は初回手術時より第4・5中手骨骨頭間が大きく開大するように切除骨片の挿入を工夫した.現在,再手術後1年3ヵ月であるが外観上の小指外転変形は良好に矯正されている
©Nankodo Co., Ltd., 2003