臨床室
橈骨遠位端骨折に対する掌側プレート術後の遅発性感染が前腕背側に生じた1例
西村 健
1
,
佐藤 雄亮
,
安藤 毅
1日立製作所日立総合病院 整形外科
キーワード:
Cefazolin
,
Clindamycin
,
Methylrosanilinium Chloride
,
Staphylococcus aureus
,
X線診断
,
内固定法
,
骨板
,
MRI
,
スポーツ障害
,
前腕
,
デブリードマン
,
橈骨骨折
,
ブドウ球菌感染症
,
補綴関連感染症
,
体内埋込み具の除去
Keyword:
Bone Plates
,
Athletic Injuries
,
Debridement
,
Cefazolin
,
Clindamycin
,
Forearm
,
Fracture Fixation, Internal
,
Gentian Violet
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Staphylococcal Infections
,
Staphylococcus aureus
,
Radius Fractures
,
Prosthesis-Related Infections
,
Device Removal
pp.1163-1165
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016081671
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18歳男子。右橈骨遠位端骨折に対する掌側プレートによる観血的整復内固定術(ORIF)後1年1ヵ月より、右前腕背側からの排膿が出現した。当初、表皮嚢腫の感染を考慮し、術後1年6ヵ月で局所麻酔下に洗浄・閉創したが、再度排膿がみられ、術後遅発感染を考え、術後1年8ヵ月に手術目的で入院した。臨床経過およびMRI所見より、橈骨遠位端骨折に対するORIF後の遅発性感染と診断し、インプラント抜去と感染巣のデブリドマンを行った。創部培養からはMSSAが同定されたため、CEZの静脈内投与を5日間行い、退院後はCLDMを4週間内服した。術後10ヵ月の現在、再発はみられず、良好に経過している。
©Nankodo Co., Ltd., 2015