発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003111212
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60歳男.18年間に亘り血液透析を受けていた患者に起こった軽微な外力による両側大腿骨頸部骨折を経験した.本例ではINTACT-PTHの高値,骨盤の変形,大腿骨の横径増大などが認められており,腎性骨異栄養症による骨の脆弱性を基盤として骨折が発生したと考えられた.必ずしも術前全身状態が良好とはいえなかったが,両側とも軽微な外力による骨折のため骨頭栄養血管が損傷され難く骨頭壊死が生じ難いと考えられた為,腰椎麻酔下に両側同時に比較的低侵襲で行うことのできる骨接合術を選択した.結果として疼痛軽減したが骨癒合は不十分であった
©Nankodo Co., Ltd., 2002