発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003111213
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自験例は使用髄内釘が同一機種で直径が10mmと強度不足であり,直径が細く長さも短かったのかもしれないが機種そのものに強度にかかわる材質,構造上の問題があったとも考えられ,又2例とも骨癒合が得られる前に荷重を開始していた.症例1:59歳男.病的骨折のため骨癒合は期待できなったが,ADL向上のため装具をつけ荷重させた.症例2:77歳女.脚長差が大きい為,術後も骨折部に過度のストレスが掛かったことが考えられた.2例とも折損部位が遠位横止めスクリューホールの近位部分であった.症例1は術中,髄内釘を傷つけてしまい,その部位で折損していた.抜去した髄内釘をみるとスクリューホールの外側に傷があり,ホール内の傷でなくても髄内釘の強度を低下させた為と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002