発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003111199
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10年間の6例7指を対象として浅指屈筋腱部分切除術を紹介下.ばね指の手術の際,皮切延長の可能性を考え,常に斜切開を用いて本法を行う際は局所麻酔下に初回皮切を延長したBrunerのジグザグ切開を加える.術野を展開した後,A1プーリーの腱鞘切開が確実に行われているかどうかを確認し,A2プーリーの遠位部を開窓して腱交叉部の弾発現象を直視下に確認する.浅指屈筋腱の片側のslipを切離し,A2プーリー近位部へ引き抜き斜めに切除する.指の自動運動をさせて弾発現象が消失したことを確認後閉創する.術後は外固定をせずに早期自動運動を許可する.手術を行った6例はいずれも術後弾発現象が消失し,指の可動域制限も残らなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2002