発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009099225
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手の外科手術のうち、先天性絞扼輪症候群・多指症・強剛母指などの小児手術13例(平均年齢1.7歳)、小児外傷5例(平均年齢2.8歳)、縫合糸が多数におよんだ成人外傷10例(平均年齢43.4歳)を対象として、4-0もしくは5-0バイクリルラピッドを用いて縫合を行い、糸の吸収時期、創離開・著明な創瘢痕の有無について調査した。縫合糸は全例術後2週前後で自然吸収され、創離開などの術後トラブル・著明な創瘢痕は認めず、ガーゼで軽く拭取ることで容易に脱落した。コスト面でも特に負担増となることはなく、本法は広く用いられてよい方法と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009