発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003099139
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47歳男.誘因なく歩行困難が出現し,徐々に両下肢のしびれ感も増強してきた.MRIの結果胸椎部に脊髄腫瘍が明らかになったため,入院となった.画像所見などから,神経鞘腫を疑い,手術を施行した.腫瘍はTh6/Th7左椎間孔内へと進展し,肉眼上,Th6神経根に伴走する根静脈から発生した血管腫と考えられた.病理組織所見から,静脈性血管腫と診断した.術後すみやかに神経症状の改善がみられ,1年6ヵ月後の現在,神経症状は全くなくJOAスコアは11/11点である.MRIでも腫瘍の再発は認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2002