発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003301978
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30歳女(症例1).左第3・4趾間の足底部痛が出現し,MRIのT1強調像で等~高信号で不均一,T2強調像で高信号の2×4cmの領域が認められた.腫瘍摘出術を行い,病理組織所見で拡張した血管の増殖を認め,cavernous typeの血管腫と診断された.術後2年4ヵ月で知覚障害,運動障害はない.54歳女(症例2).左外側足底の腫瘤に疼痛が出現し,MRIのT1強調像で点状高信号を有する低信号,T2強調像で高信号を呈した.腫瘍切除術を行い,病理組織所見で真皮,脂肪組織と横紋筋内に拡張した薄い壁を持つ静脈を含むcavernous typeであった.術後14ヵ月で障害はない.18歳女(症例3).右足底部の腫瘤で疼痛が増強し,MRIのT1強調像でやや高信号,T2強調像で高信号の5×3cmの腫瘍が屈筋群の走行に沿って存在した.病理組織所見で筋性動脈と多数の小血管を認め,capillary typeと診断された.摘出術後10ヵ月に再発し,再手術を行ったが,腫瘍が後脛骨神経周囲に浸潤し,神経障害を残した
©Nankodo Co., Ltd., 2003