発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002173042
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52歳女.両下肢の痺れと脱力感を主訴とした.画像所見でTh6,Th7レベルで腫瘍による右後外側からの著明な硬膜管の圧排を認めた.特にdynamic MRIでは腫瘍内でプロットした3点の信号強度の経時的変化をみると,3点の平均信号強度は漸増し持続していた.以上より,孤立性脊髄硬膜外血管腫と診断し,腫瘍摘出術を施行した.腫瘍は右椎間孔へ拡大し,硬膜管を強く圧迫していた.病理組織学的所見で1層の内皮細胞からなる大小不同の海綿状に拡張した血管腔を認めた.術後4年の現在,神経学的異常は認めず,MRI上NEDである
©Nankodo Co., Ltd., 2002