発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003053791
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腰椎変性すべり症48例に対する後方除圧術後の硬膜管面積をCTを用いて計測した.その結果,術前には,硬膜管の狭窄が最も強いすべり椎間の下位椎体上縁レベルでの硬膜管面積が30±25mm2であり,すべり椎間の上位椎体上縁レベルでの硬膜管面積が112±38mm2で,明らかに差があった.術後には,下位椎体上縁レベルでのそれが128±32mm2となっており,最狭窄部での硬膜管の拡大は良好に得られ統計学的にも差はなかった.術後すべり椎間下位椎体上縁レベルでの硬膜管面積が90mm2以下の5例では骨性除圧は良好であったが,硬膜管の拡大が不良で全例で硬膜管内の馬尾の集合癒着像がみられた.代表的症例を提示した
©Nankodo Co., Ltd., 2002