特集 脊椎内視鏡下手術の適応と限界
腰椎部脊椎内視鏡下手術の適応と限界 MED 腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡下手術
生田 光
1
1唐津赤十字病院 整形外科
キーワード:
ドレナージ
,
MRI
,
術後合併症
,
術中合併症
,
脊柱管狭窄
,
脊椎すべり症
,
X線CT
,
内視鏡法
,
腰椎
,
黄色靱帯
,
外科的減圧
,
治療成績
,
椎間板切除
,
三次元イメージング
,
脊椎症
Keyword:
Endoscopy
,
Drainage
,
Lumbar Vertebrae
,
Intraoperative Complications
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Postoperative Complications
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Spondylolisthesis
,
Spinal Stenosis
,
Treatment Outcome
,
Ligamentum Flavum
,
Diskectomy
,
Decompression, Surgical
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Spondylosis
pp.732-738
発行日 2017年7月19日
Published Date 2017/7/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017317812
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
昨今,手術器械や光学系機器の進歩に伴い,外 科系各領域における手術の低侵襲化が進んでいる。 一方,情報化社会の発展とともに低侵襲手術は世 間一般に認知され,そのニーズも増加傾向にある。 そのような流れのなかで,脊椎外科領域において もさまざまな低侵襲除圧術(microendoscopic laminotomy;MEL)や低侵襲固定術が開発され, 良好な治療成績が報告されている。 腰椎椎間板ヘルニアに対する手術法として1990 年代半ばに開発されたmicroendoscopic discectomy(MED)1)はわが国で独自の発展を遂 げ,近年ではさまざまな脊椎疾患の治療に応用さ れている。MEDの最大の特徴は円筒型レトラク ターと25°斜視鏡を用い,限られた腔を最大限に 使って,明るく鮮明な視野の下で進入口よりも広 範囲の体内手術操作が行えることである。その特 徴を最も活かすことができるのは,脊柱管内病変 に対する後方除圧術ではないかと考えられる。 本稿では,腰部脊柱管狭窄症に対するMEDを 用いたMEL2)について概説する。
Copyright© 2017 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.