発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002246177
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X線像上,変形性膝関節症(OA)変化を認めず,又,giving way(膝くずれ)や関節可動域制限等の症状をもたない116膝を対象として,X線学的検討を行った.Sulcus angle,congruence angle,tilting angle,lateral patellofemoral angle,角度,lateral shiftの値は全て男女間に有意差はなかった.膝蓋骨の高さは男1.08±0.13,女1.14±0.15であり,有意差が認められた.膝蓋骨の形態はWiberg分類I型が5膝(43%),II型が99膝(85.3%),III型が12膝(10.4%)であった.各計測値をWiberg分類で分けると,sulcus angle,tilting angle,lateral shiftはI,II,III型になるにつれ増加傾向にあった.Lateral patellofemoral angleは全て外方開角であり,その角度はI,II,III型になるにつれ減少傾向にあった.Congruence angle,膝蓋骨の高さはI,II,III型で,一定の傾向は認めなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2002