発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003252302
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高齢者大腿骨転子下骨折に対するつば付きcompression hip screw固定法の治療成績を報告した.対象は10例(73~95歳)で全例女性であり,うち2症例を呈示した.全例で骨癒合が得られ,疼痛は消失した.プレートのつばの部分が近位骨片の外側の移動を妨げるため,早期に荷重を開始しても,過剰なsliding,スクリューのカットアウトは起こらず,感染も認めなかった.つばの部分からスクリューを挿入した症例はなかった.本法による侵襲は小さく,早期に離床できるため,高齢者に適した方法と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003