発行日 2002年6月1日
Published Date 2002/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002218756
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標記合併症例13名について,発症から入院に至る迄の症状推移,下肢機能,手術成績を中心に検討した.頸椎・腰椎同時合併手術施行の6例は発症から手術迄のあいだ徐々に歩行機能が悪化し急速にADL障害をきたしたケースが多く,入院時のJOAスコアも低かったが,術後の改善率は平均62.5%と良好であり,歩行機能の改善も満足いくものであった.頸椎手術優先の5例ではJOAスコア改善率の平均が53.4%であった.術後は間欠跛行が継続・悪化したが,3例は頸髄症手術の合併症やその後の経過から腰椎追加手術に対する意欲が低下し手術を希望しなかった.腰椎手術優先の2例はいずれも長年の罹病期間中あらたに間欠跛行が出現・悪化した患者であり,術後歩行機能は改善した
©Nankodo Co., Ltd., 2002