発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002218531
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34歳男.転落で左手を受傷し,左環指の疼痛と腫脹で受診した.左環指遠位指節間(DIP)関節の自動運動は不能で,同部に腫脹と圧痛をみた.X線では末節骨は背側脱臼し,掌側にはDIP関節面掌側の1/2を占める骨片を認めた.観血的整復固定術を施行し,術後はDIP関節軽度屈曲位でアルミ副子固定による外固定を行った.術後2週より,自動運動を開始し,術後6週で骨癒合が得られたため,軟鋼線を抜去した.深指屈筋腱付着部皮下断裂で,脚立に手を引っかけた際,屈曲した指に強力な伸展力が働き受傷したと思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2002