発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012080895
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35歳男性。左小指遠位指節間(DIP)関節の疼痛および屈曲障害を主訴とした。初診時、単純X線およびCT、3-D CT所見より、末節骨腫瘍の病的骨折による裂離骨片を伴った手指深指屈筋腱(FDP)停止部断裂と診断され、腫瘍の骨掻爬および骨欠損部の自家骨移植、FDPの引き抜き縫合法による固定、末節骨骨幹部の鋼線固定が行われた。その結果、病理組織学的に末節骨に発生した内軟骨腫で、術後6週で骨癒合が得られ、目下、術後11ヵ月経過でIP関節は屈曲50°、伸展0°、%TAMは96%、Buck-Gramcko評価は優で、腫瘍の再発はみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2011