発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002072948
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48歳男性.右膝関節部痛を主訴とし,疼痛のため自動運動は不可能であった.X線所見により右脛骨近位端の関節内粉砕骨折と脛骨顆間隆起骨折,腓骨骨折が認められたため,チタンプレートを使用して観血的整復内固定術を行ったが,術後に右下腿中央部に掻痒感を伴う紅斑が出現した.そのため,接触性皮膚炎の診断で抗ヒスタミン薬の塗布を続けた後,良好な骨癒合が見られた時点でチタンプレートの抜去を行った結果,紅斑や掻痒感はほぼ消失した.以上の経過からも,骨折の内固定など金属を留置している症例では,金属アレルギーの可能性が考えられ,このことを念頭におき,治療する必要があるとが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2001