特集 医工連携による新たな整形外科治療
FGF-2担持チタンデバイスの開発と整形外科治療への応用
六崎 裕高
1
,
伊藤 敦夫
,
原 友紀
,
藤井 賢吾
,
柳澤 洋平
,
十河 友
,
大矢根 綾子
,
山崎 正志
1茨城県立医療大学医科学センター 整形外科
キーワード:
Calcium Phosphates
,
Durapatite
,
Titanium
,
外固定器
,
骨折固定法
,
骨ネイル
,
整形外科
,
低温
,
発生率
,
リスク
,
臨床試験
,
線維芽細胞増殖因子2
,
トルク
,
補綴関連感染症
,
生体適合性コーティング材
,
体内埋込み具の除去
Keyword:
Calcium Phosphates
,
Bone Nails
,
Cold Temperature
,
Clinical Trials as Topic
,
Fracture Fixation
,
Risk
,
Incidence
,
Prosthesis-Related Infections
,
External Fixators
,
Fibroblast Growth Factor 2
,
Durapatite
,
Coated Materials, Biocompatible
,
Torque
,
Orthopedic Procedures
,
Device Removal
,
Titanium
pp.470-475
発行日 2017年5月19日
Published Date 2017/5/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017248439
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はじめに
創外固定の臨床上の問題点に,術後約50%に発 生するピン周囲感染がある(図1)1)〜4)。ピン周囲 感染により,本来の治療自体が立ち行かなくなり, 感染に対する新たな治療が必要になることがあ る。ピン周囲感染の解決のため,感染を防止する 方法と,ピンと骨の緩みを防止する方法がある。 前者には,①ヨードを含有したピン5),②クロル ヘキシジン消毒液を含有したハイドロキシアパタ イト(hydroxyapatite;HA)コーティングピン6), ③抗菌薬トブラマイシン含有の骨セメントをピン に付着させる方法7),④銀コーティングピン8)など がある。後者には,HAをプラズマ溶射したピン9) が存在する。
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