発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002086615
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29歳男性.一過性大腿骨頭骨萎縮症の発症前から自然消退するまでの大腿骨頭内の変化をMR画像で経過観察した.右股関節痛を主訴とした患者は,発症6週前には明らかな全駆的な異常所見は存在しなかったが,最初に認められた変化として骨頭外側部におけるT1強調画像での線状の低信号域であったことから,これが典型的なbone marrow edemaへと進行し,骨折線を表している可能性が考えられた.このことは,軟骨下における脆弱性骨折が一過性大腿骨頭骨萎縮症の病態であるとする所見と合致するものであると示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2001