発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002194614
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下腿遠位部(外果および脛骨遠位部)骨折に対する最小侵襲プレート固定術(MIPO)について報告した.対象は,MIPOを行った6例(男性2例,女性4例・年齢38~66歳)で,外果骨折4例,脛骨遠位骨幹端骨折2例であった.脛骨遠位骨幹端骨折の手術方法は,穿刺創から骨鉗子で解剖学的整復を行い,内果部皮切した.必要に応じて骨片間圧迫スクリュー固定を追加し.外果骨折では,骨折部直上の皮切から骨鉗子で解剖学的整復・整復位保持を行い,形成した1/3円プレートを骨に沿って近位に挿入し,プレートを遠位側皮下にスイッチバックさせ,スクリューを挿入し固定した.関節可動域訓練は術後1~20日で,部分荷重は術後6~28日で開始した.仮骨出現時期は術後7~21日であった.偽関節,遷延治癒例,感染例もなかった.MIPOは通常のプレート術式と比し皮膚,筋,骨膜への侵襲が小さく,髄内釘の適応困難な本骨折に良い適応と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002